BriskBardが4月のエンバカデロクールアプリに選出

by May 14, 2018

2018年4月のクールアプリコンテストに選出されたSalvador Díaz Fau氏のBriskBardを見たときの興奮を忘れられません。BriskBardはブラウザですが、それだけではありません。すべての他のブラウザは、ブラウザ機能だけですが、BriskBardsは電子メールクライアント、メディアプレーヤー、ニュースまとめ、連絡先の管理、FTPクライアント、ユーズネットニュースリーダー、IRCクライアント、さらにはいくつかのWeb開発者ツールを含むWindows向けWebブラウザです。それにもかかわらず無料なのです!いわば、インターネットに関連するすべてのツールのワンストップショップなのです。

BriskBardは、Delphi 10.2 Tokyoで構築されており、Indy、Hunspell、OpenSSL、SQLite、3つのHTMLレンダリングエンジンも使用しています。これは、Blink(Chromiumで使用)とTrident(Internet Explorerで使用)の両方を含む、独自のカスタムレンダリングエンジンです。Blink / Chromiumを利用するために、Salvador氏は、CEF4Delphiオープンソースプロジェクトを作成しました。これにより、Delphi開発者は、DCEF3(Henri Gourvest氏の作)を簡単に使用できます。

Salvador氏は、BriskBardの開発にDelphiを使用していることについて、次のように語っていました。

Pascalは、私が子供の頃に学んだ最初のコンピュータ言語のひとつでしたので、私が通っていた大学で使用していたIDEの1つがDelphiだったことはハッピーでした。Delphiは、私の学生生活を楽にしてくれました。というのは、強く型付けされた言語であるため、プログラムをビルドする前に間違いを検出できたからです。また、フォームデザイナー、テンプレート、自動ブロック補完のような多くの機能も大いに役立ちましたが、Delphiについて私が最も気に入っているのはそのスピードです。簡単に言えば、DelphiはIDEレースのF1カーだということです。

高性能コンピュータを使用してもビルドに数時間もかかる、他の言語で書かれたオープンソースプロジェクトはざらにあります。私が見た最悪のケースは、16Gバイト以上のRAMを搭載したIntel I7を使用しても、ビルドに6時間以上かかるプロジェクトです。私の10年落ちのコンピュータでこのプロジェクトをビルドすると、どれくらいの時間がかかるのか想像すらできません。対照的に、古いコンピュータでも2分以内にビルドできる大規模なDelphiプロジェクトを見てきました。あまり注目されないことが多いのですが、私の意見では、これはDelphiの最も重要な機能の1つです。Delphi 10.2は、クロスプラットフォームアプリケーションの作成にも使用できます。最高のIDEの1つに、さらに数え切れないほどの新機能が搭載されています。Delphiは学習が簡単で、アプリケーションをすばやく作成できます。しかも、Delphi Starter Editionなら、無料で誰でも使い始めることができます。

BriskBardの概要は、こちらのビデオでご覧いただけます。

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この記事は、Jim McKeethによるBriskBard Named as Embarcadero's Cool App Winner for Aprilの抄訳です。